top of page

呼夢三線広め隊 603番

秋田県坂本譲

 

僕が三線と出逢ったのは三年前に竹富島を訪れた時でした。お決まりの水牛車に乗っていたときおじさんが上から乱暴に三線を取り出しいきなり安里屋ユンタを歌い出しました。

そう、ものすごくありがちなこれが僕と三線との出会い。おじさんがはたしてうちなーんちゅうかどうかなんてしるよしもない。でもそんなことは関係なく三線を弾いておじさんが歌っていることに感動したのです。

それから僕の頭の中に一つの事が浮かぶようになりました。『将来娘の結婚式の時、三線を弾きながら涙そうそうを歌ってあげたいなぁ。』と。時は過ぎずっと三線をやるか、やらないか悩んでいました。

何故悩んだのか?
それは高校時代ギターを始めて3ヶ月で挫折した苦い記憶があったからでした。トラウマが僕の一歩踏み出す気持ちを押さえつけていたのです。結局今年の2月やっとそのトラウマをぶち抜いて三線を手にしました。そのトラウマをぶち抜くきっかけになったのは、呼夢三線店のホームページをたまたま開いた事がきっかけとなりました。

そして載っけてあったYouTubeの動画を何気なく観始めました。
観終えた後に、僕は胸がいっぱいになっていました。
その動画は上江田隊長がお母さんの隣で三線を弾きながら歌っているものでした。
本当に感動し、胸が熱くなり直ぐにHpから上江田さんにメッセージを入れました。

それからやり取りが始まり三線広め隊に誘って頂きました。通販で頼んだ三線もまだ手元に届いていませんでしたが即、入隊しました。僕は今までバイクを中心にコミュニティーを築いてきていました。ですから正直最初は『自分ははたして上手くやっていけるのだろうか?畑違いなのではないだろうか?』などと真剣に悩んでいました。

三線が手元にきてからとりあえず毎日少しずつ弾いてみることにしました。同時にFacebookで広め隊のメンバーとも少しずつ親交を持っていきました。
毎日少しずつ弾いていた三線がいつの間にか毎日の生活の一部になってきた事に気付いた時には、もう三線の虜になっている自分がいました。そしてたくさんの素晴らしい三線仲間達と出逢い現在5ヶ月が過ぎました。

僕の中からトラウマや不安は一切なくなっていました。現在は仕事のお昼休みを使って会社近くの秋田港で練習したり
仕事帰り自宅近くの浜辺で練習したり、夜家族が寝静まってから部屋で練習したりの毎日を送っています。前にも書きましたが、完全に生活の一部になりました。
そして夢中で三線を弾くうちに一つの大きな夢が生まれました。
それは、いつの日か『三線キャンプミーティング』をやりたいなぁという事。
バイク(特にハーレー)に乗っている人間には定番化しているミーティング。
ミーティングとはお祭りのようなイベントの一つ。
一つの共通の趣味の下に皆で集う。そこにはライブのステージがあり
プロ・アマがステージで盛り上げ何軒もの出店ブースがありバイクの車両、パーツから衣類、飲食まですべて揃っている。

そしてテントサイトがありそこで来た人間はテントを張りキャンプをしながら思い思いの時間を自由に過ごす。
よく伝わらないかもしれませんがこうしたミーティングが日本中で開かれています。

あるミーティングは、最初20人くらいの参加者で始めたキャンプミーティングが今では3日間で延べ三万人も訪れるビッグイベントになった物もあるくらいです。
そこまでとはいいませんが、三線の世界でこのキャンプミーティングをやったら絶対楽しいと思うのです。
こんな事を毎日考え想像しながら三線を弾いています。
まだ他にも三線仲間と約束した大切な夢もあります。それは内緒(笑)

bottom of page